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北海道ベンチャーキャピタル(株)三浦社長&入澤
スペシャルトーク

北海道ベンチャーキャピタル株式会社(以下、「HVC」)代表、三浦淳一氏。手探りで経営を行っていたエコモットに、経営のイロハを叩きこんでくれた存在です。メンター、株主、社外役員など、様々な視点からエコモットを見守り続ける三浦氏とエコモットの代表入澤が対談しました。

ーではHVCのご紹介からお願いします。

三浦
北海道に上場企業、成長企業を増やしたいという思いから1999年に創業したベンチャーキャピタルです。
当時は北海道経済が非常に厳しい時期でした。こんな時こそ地元の経済界でベンチャー企業を盛り上げようと、道内上場企業を中心とした出資によって創業されました。

ーエコモットは2011年12月に、HVCが運営するファンド「北海道しんきん地域活性投資事業有限責任組合(以下、しんきんファンド)」から出資を受けています。

三浦
しんきんファンドは、北海道内20以上の信用金庫、独立行政法人中小企業基盤整備機構と当社が出資して作ったファンドです。
2006年に作ったので、やはり時代的には厳しい船出になりました。ファンドの業績としては苦しい時期もありましたが、最後の最後でエコモットに投資できたことが、ファンドをプラスの着地に導くことに繋がりました。
入澤
ここは太字で掲載しよう(笑) 結果的に期限を1年待っていただいたんですよね。本当にお世話になりましたので、当社のIPOによって少しでも恩返しができたのであれば嬉しいです。

ーでは、お二人の出会いの経緯を教えてください。

入澤
2007年の2月に創業し、その5月にさっぽろ産業振興財団の「札幌ベンチャー支援事業」の公募があったんです。それに応募し、書類審査を経て7月頃にプレゼン審査という流れだったので、そのプレゼンの審査会場で三浦さんと出会ったはずです。
三浦
その支援事業では札幌市がベンチャー立ち上げの補助金を出すんだけど、必ず専門機関をメンターとしてつけて、会社と一緒に補助金の使い方を考えるというものでした。当時は僕らも目利き力がなくて(笑) 
審査書類に27歳の青年・入澤拓也の経歴が書いてあるんです。海外から帰ってきてベンチャーに入社し、モバイル技術を身に着けて、さあ独立しますという経歴に続いて、これからはロードヒーティングを監視しますと書いてある。いや、もっと面白いことできそうなのにな、なんて思ってたわけ(笑)
「そんなビジネスモデルで稼げると思ってるの?」「もっと色々考えた方がいいんじゃないの?」くらいのことを言ってやろうという勢いで審査会場に向かいました。
だから僕らの書類審査の点数はすごく低かったと思います。でも審査会場で本人のプレゼンを聞いたら、すごく面白かった。彼は面白いことをやるかもしれない、という気持ちになりました。
HVCの他のメンバーと二人で審査会に出ていたのですが、そのプレゼンを見ながら彼と目が合った。「これ、うちが担当しよう」と。審査会で「どこかメンターに就きたいところありますか?」という協議に入ったときに、真っ先に手を挙げました。書類審査の点数を見事にひっくり返しました(笑)
入澤
そうだったんですね。あのプレゼンは、エコモットとして人前でやった初めてのプレゼンじゃないかな。だからプレゼン資料をものすごく作り込んだ記憶があります。今振り返れば恥ずかしいような出来ですが(笑)
審査会のあと初めてHVCから電話があったのは8月末でしたね。電話口で「面白そうだからうちで見ることにしました」って言っていただきました。
そこからは本当にいろんなサポートをしていただきました。HVCの投資先だけが出展する展示会に(まだ出資を受けていないにも関わらず)出展させていただいたり。
三浦
かかしくん(※)メインで出てましたね(笑)
※ゆりもっとへの依存を脱却するためにリリースした農業向けソリューション。全然売れなかった。
入澤
経営について学ぶ合宿もありましたね。東京の大手企業の方を招へいして、僕ら受講者のプレゼンをブラッシュアップしてくれて、というような内容でした。
ベンチャーが大手の方からフィードバックをもらえる機会というと、当時、特に札幌においてはほとんど無かったんですよね。だからすごくありがたかった。
それと、一番大きかったのはたくさんの人材を紹介してもらったことかもしれません。

三浦
紹介とも違うけど、工藤さん(現 エコモット取締役)も一緒に探したんでしたね。
「エコモットの管理部門はみんな三浦の息がかかっている」なんて言われてました。
入澤
僕らは三浦組と名乗っていました(笑)
ハンズオン支援で営業面の支援をしてもらって。管理面も人の紹介から管理体制づくりまでバックアップしてもらって。経営のイロハを叩き込んでもらいました。

ーそのような創業直後の支援を経て、2011年にはしんきんファンドを通じて出資していただきました。

三浦
現場ロイドの売上が徐々に伸びて来ていた時期で、それまでは販売店への売切りが中心でした。これからは自社でレンタル用資産を保有し、レンタル中心のビジネスに転換しようというタイミングでした。資産を保有するための資金に充てるので増資がしたい、と。
入澤
それと、立ち上げたばかりの営業所にも人を増やすタイミングでした。
三浦
そして出資のタイミングで監査役にも就任しましたね。取締役会設置会社にして、監査役も設置することになって。
入澤
上場準備の開始までは全然いかないけど、第二の創業というか、機関設計から社内体制を構築し直して、会社としてセカンドギアが入りましたね。
三浦
レンタル資産を持つために出資を募る・・・ありがちなストーリーなんだけど、一回きりの出資できちっと軌道に乗せられるケースは珍しいと思います。こういう取り組みは一回つまずいて、再度資金調達して仕切り直し、ということになりがちなので、そこは本当に頑張ったと思う。
その時期はモノを扱う「ラボ」が本社とは別にあったので、そこの業務フローを作ろうとか、色々やってましたね。
週3日くらい通って、専用のデスクまで空けてもらって(笑)
入澤
そのくらいがっちり入り込んでもらって、礎を作ってもらいました。
入澤
創業期だけではなく、先日のIPOに際しても大きな決断をしていただきました。
ベンチャーキャピタルとしては、市場で株式を売れば儲かることは目に見えていたと思うんです。ところが、HVCさんは売出に応じるという判断をしてくれました。当社の資本政策を考えてのことで、ものすごく感謝しているし、愛を感じました。

三浦
ええ、愛です(笑) しんきんファンドの目的自体が、北海道内の成長企業を積極的に応援することにありましたので、全道の信金さんの愛でもあります(笑)当然、ファンドとしての経済合理性も踏まえた上での判断ですが、株主のシェア等を考えると、エコモットにとってそれがベストだと考えました。

ーHVCはファンドだけでなく「北海道ベンチャーキャピタル(株)」としてもエコモット株式を保有しています。

入澤
当社に出資してくれていた「札幌元気チャレンジファンド」の満期が到来したときに、北洋イノベーションファンドとともに、株式の一部を引き受けていただきました。
三浦
ファンドではなく会社として株式を保有することって、ほとんど無いんですけどね。エコモットが次のステージに進むまで、応援団として保有し続けるつもりです。

ーこれからのエコモットへ期待することは?

三浦
やっぱり当社は、北海道を代表する会社を作りたいという思いで元々始まっていますから。昔は上場企業と言えばものすごく大きくて、上場した時点で北海道を代表する会社、みたいな感じでした。今はアンビシャスや東証マザーズのような新興市場が整備されて、ベンチャー企業がベンチャー企業として上場する時代に変わりましたよね。だから、ここからまだまだ成長して、北海道をけん引する会社になってほしいですね。
また、北海道に雇用を生む存在であってほしいと思っています。エコモット自体の社員もそうですし、エコモットはモノづくりをしているので、外注先や仕入先のような会社まで含めると、いまでもエコモットの事業が結構な雇用を創出していると思うんです。これからもそういう役割を担っていってほしいですね。

ーHVCや三浦さんへ期待することは?

入澤
かつて僕らがそうだったように、管理面で苦労しているスタートアップは多いと思います。その点はHVCさんが得意とするところでもあると思うので、助けてあげてほしいですね。一緒に北海道を盛り上げていきましょう。

ーお二人とも、本日はありがとうございました。

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