部屋の鍵をかけたか心配なので自社製品で解決する

こんにちは、岩津です。

最近では会議室の空き室管理や、トイレの空き状況の可視化サービスなどがニュースなどで取り上げられていますが、自分たちで同じようなサービスを作りたいと思っても「どんな機器を使えばいいのか?」とか「機器選定が大変でちょっと気軽に始められない」とかお悩みは無いですか?

実はこれらの用途向けの機器が、エコモットにはあります。

機器の仕様は製品紹介ページに任せるとして、今回は社内問題の改善事例(ドックフーディング編)をご紹介したいと思います。

まずはエコモットの抱える問題として「会議室(大)が、本社フロアとは異なる場所にある」というのがあります。

別棟の5階にあるため、この会議室を利用するたびに移動しなくてはなりません。

エコモットの会議室位置

エコモットの会議室位置。ちょっと遠い。

 

 

 

 

 

 

 

移動の大変さは我慢するとしても、「きちんと戸締まりをしたか確認するのが大変」というところに問題があります。

ドアの鍵を閉め忘れはもちろん、窓を開きっぱなしにしてしまったりすると大変ですね。
※冬だと雪が大量に吹き込む惨事に…

最終退出者が別棟までいちいち確認しに行くのも辛いものがあります。
本来ならばセキュリティ装置などで施錠状況などが確認できればよいのですが、そのような設備は残念ながらありません。

なければ作りましょう。
今回は自社製品を自ら利用して問題を解決したいと思います。

会議室の状況

会議室の状況。パラボラアンテナがお出迎え。

 

 

 

 

 

 

まずは監視したいモノ(窓)にセンサーを取り付けていきます。

窓へ開閉センサー(子機)の設置

窓へ開閉センサー(子機)の設置

 

 

 

 

 

 

 

窓の開閉確認(閉)

窓の開閉確認(閉)

窓の開閉確認(開)

窓の開閉確認(開)

 

 

 

 

 

 

 

クラウドへデータ送信する親機を設置します。

親機(センサーの状況をクラウドに送るゲートウェイ)の設置

親機(センサーの状況をクラウドに送るゲートウェイ)の設置

ゲートウェイ(WMC-600) LTE通信モジュールが内蔵

ゲートウェイ(WMC-600) LTE通信モジュールが内蔵

 

 

 

 

 

 

 

続いてドア。

会議室ドアの状況

会議室ドアの状況

 

 

 

 

 

 

ドアの施錠状況を監視するのに、スマートロックが欲しいところですが、今回は”開閉センサー”を利用して施錠状況を取得したいと思います。

ドアの施錠状況を工夫で乗り切る

ドアの施錠状況を工夫で乗り切る

 

 

 

 

 

 

鍵が開いている状態

鍵が開いている状態

鍵を閉めると……

鍵を閉めると……

こうなる(閉まった状態)

こうなる(閉まった状態)

 

鍵がかかるとセンサーは「閉」状態になります。
開閉センサーは通常ドアの開け閉め検知に利用しますが、今回は施錠状態を取得するために応用しています。
原始的ですがPOC(Proof Of Concept/概念実証)だと自分を納得させます。
※本来の用途とは異なりますのであくまで検証目的です

センサーのデータはクラウド(FASTIO)で受信します。

あとはデータを確認するだけですが、開閉センサーをグラフ表示しても人に優しくないので
弊社 金子君がFASTIO LOGGERのサマリーカスタマイズ機能を使って、オリジナル画面を作ってくれました。

その時の様子がこちらです。

サマリ―カスタマイズ機能で在室管理

画面はできたので、あとは表示側ですがここは社内サイネージを構築したいところです。
サイネージ機器を新たに購入する予算はないので今あるもので、こしらえましょう。
大事なのは”利便性の検証”です。

どこの会社にも使わなくなったAndroidタブレットやiPadが1台2台、転がってると思いますが、
今回はそういう機材を使いました。

設置状況1

設置状況1

設置状況2

設置状況2

 

 

 

 

 

 

表示イメージはこのように。

Co2濃度高めのときは会議が煮詰まってます。換気しましょう。

Co2濃度高めのときは会議が煮詰まってます。換気しましょう。

窓の開閉状況は画面上のイラストと同期していて、どこの窓が開いているかまで確認できます。
ドアは施錠状況に応じて、開いたり閉まったりします。

これで遠くの会議室まで確認しに行かなくてもサイネージ(モニター)で確認できるようになりました。
施錠管理の手間(コスト)が下がり、精神衛生上の問題も解決できそうです。

実際は子機(人感センサー)の取り付け位置の最適化など運用上の考慮点はいろいろとあるのですが、
設置が簡単なためトライ&エラーで調整していくことが可能です。

今後はクラウドに蓄積したセンサーデータを利用して、応用アプリの検討も進めていきたいですね。