FASTIO APIの紹介② ~ 接点監視アプリケーションAPI ~

開発部の古川です。

前回の記事 では、FASTIO APIの計測データ取得APIの利用事例を紹介しましたが、本エントリでは、FASTIO APIのもう一つのAPI群をご紹介します。

 

接点監視アプリケーションAPI

接点監視アプリケーションAPIは、FASTIOに接続された当社の接点伝送端末を外部からコントロールするためのAPIです。

 

対応端末

例えば次の端末で、接点監視アプリケーションAPIがご利用頂けます。

GLANIX LTE

GLANIXは、接点入出力、及びカメラを接続するためのBNCコネクタを持ち、遠隔での接点監視、接点操作、静止画撮影が1台で実現できる端末です。
通信にはKDDIのCRG回線が使われており、閉域網でFASTIOと接続されているので、セキュアな運用が可能です。
また、LTE回線の常時接続により、高い通信応答性でそれらの操作を行なえます。

端末の詳細については、以下のページを参照してください。
https://www.ecomott.co.jp/product/1046/

通常は、FASTIOをご利用のお客様が、FASTIOのWEB画面上からこれらの端末の制御を行いますが、接点監視アプリケーションAPI をご利用いただく事で、例えば、お客様のシステムと連携して、これらの操作を行うことができます。

 

APIでできること

APIの説明は、当社FASTIOのページ(https://www.fastio.jp/fastio-api/)に記載がありますが、
接点監視アプリケーションAPIで、それぞれどんな事ができるのか、もう少しだけ詳しく書いていきます!
接点監視アプリケーションAPIは、サーバに対してのみ処理を行うものと、端末に対して処理を行うものとで大きく分かれます。
端末に対して処理を行うAPIでは、Job実行結果取得APIを呼び出して処理結果を非同期的に取得する必要があります。

 

API 端末への通信 説明
端末状態の取得 無し FASTIO上に登録したデバイス(接点やカメラ)の名称や、実行状態等が取得できます。指定した端末の情報のみを取得します。
端末状態一覧の取得 無し FASTIO上に登録したデバイス(接点やカメラ)の名称や、実行状態等が取得できます。アクセス権限の有る端末全ての情報を取得できます。
撮影済最新画像取得 無し 端末で撮影され、クラウドに保管されている画像を取得します。
連続出力制御 有り 端末の接点を出力します。APIで取得したデバイスIDや、画面で確認できるデバイスの番号を指定します。
出力停止制御 有り 上記同様に、端末の接点出力を停止します。
タイマー出力制御 有り 端末の接点を一定時間出力します。0~99999の間で秒単位で指定できます。
端末最新状態取得 有り 端末の接点入力状態、電圧状態を取得できます。
画像撮影 有り 端末のカメラ撮影を行います。撮影した画像は、「撮影済最新画像取得」APIで取得できます。
Job実行結果取得 無し 非同期処理で行われる端末への通信を伴うAPIの処理結果を取得します。

 

iPhone MONITOR APP

接点監視アプリケーションAPIの利用事例の一つが、FASTIO MONITOR APPのコントロールアプリです。iPhone上のアプリからAPIの呼び出しを行い、FASTIO上の端末を操作できるようにしました!

紹介記事(https://www.ecomott.co.jp/topics/248/

構成図

アプリの利用方法

FASTIO MONITOR APPのコントロールアプリのダウンロードは、App Store から行えます。

app storeからダウンロード

但し、本アプリケーションの利用には、別途IoTプラットフォーム「FASTIO」のサービス契約が必要となります。
詳細については、「FASTIO」のwebサイト(http://www.fastio.jp/)をご覧ください。

 

APIの利用用途

システム間連携

お客様のシステムとAPI連携を行うことで、お客様のシステムからAPIを使ってFASTIOに登録された端末を操作することができます。

お客様専用システム

通常は、FASTIOのWEB画面上からご利用頂いている端末の操作を行いますが、当社標準の画面ではなく、お客様専用の画面で利用したい場合、FASTIO APIを利用して、お客様専用のWEB操作画面を作成することもできます。

 

FASTIO APIにはAWSが使われています

少し話題が逸れますが、FASTIO APIには、Amazon Web Services の技術が使われており、APIの受け口は、API Gateway、Lambda、DynamoDBで構成されています。

 

API Gateway、LambdaのTokyoリージョンでのGA(一般利用)はそれぞれ、以下でしたが、

サービス 一般利用開始日
Lambda 2015/06/29
API Gateway 2015/10/08

エコモットでは、これらのサービスがTokyoリージョンに来ていない時から商用化の準備を進め、API Gatewayが東京リージョンに来た直後の 2015/10/28からサービスインを実現しています!

 

おわりに

接点監視アプリケーションAPIを使うと、当社の接点監視/操作の技術に、お客様の独自の観点を追加することができます。
お客様の課題解決に、接点監視アプリケーションAPIのご利用をご検討ください!