エコモットの『Miruroad』、道南地域の自治体での導入が決定

2026.07.01

日常の走行データで路面を可視化するエッジAI路面解析ソリューションが、地域インフラ管理の現場に導入

エコモット株式会社(本社:北海道札幌市、代表取締役:入澤拓也、以下「エコモット」)は、エッジAI路面解析ソリューション『Miruroad(ミルロード)』(以下、Miruroad)が、北海道道南地域の自治体において道路管理業務での利用が決定したことをお知らせいたします。

導入決定の概要

今回、Miruroadは北海道道南地域の自治体における道路管理業務に活用されることになりました。エッジAIを搭載した通信型ドライブレコーダーを既存車両に取り付け、日常の走行を路面点検データとして蓄積する形での利用を想定しています。
全国の自治体では、高度経済成長期以降に整備された道路インフラの老朽化が同時に進行する一方、点検・補修を担う人員や予算は限られています。広域に分散する路線を従来の目視点検や専用車両に頼って網羅することは、現実的に難しくなっています。
また積雪寒冷地である北海道では舗装の劣化サイクルが本州以南よりも短くなりやすい傾向があります。
Miruroadは、こうした現場の制約と環境条件をふまえ、専用車両を増やさずに「日常の走行を点検に変える」アプローチで、自治体の道路管理を支援します。

Miruroadが実現する「日常の資産化」:点検の常識を変える2つの価値

これまでの道路点検は、数年に一度の「精密な健康診断」が主流でしたが、Miruroadは日常のパトロールを「継続的な健康モニタリング」へと進化させます。

1.「変化のプロセス」を逃さない多頻度計測
専用車両による点検の「空白期間」を埋め、日常の巡視車両で継続的に路面状態を計測します。これにより、路面が「いつ」「どの程度のスピードで」悪化し始めたかという経時変化を数値として把握することが可能となり、突発的な変状にも早期に気づくことができます。予防保全に基づいた、最適な補修時期の選定を支援します。

2.現場をデジタル上に再現するエビデンス管理
センサーが捉えた「路面のガタつき(IRI)」と、ドライブレコーダーによる「5m間隔の走行映像」をクラウド上で同期。管理者はオフィスにいながらにして、「数値上の変化」と「映像による実態(ひび割れやポットホールなど)」を照らし合わせ、緊急補修の要否や優先順位を判断できます。これにより、現場調査の回数を最小限に抑え、移動コストの削減と適時適切な道路メンテナンスの実施に寄与します。

MiruroadによるIRI(路面平坦性)の可視化イメージ(管理画面)

日常走行で取得したデータをもとに、路線ごとのIRI(国際平坦性指数)を色分け表示。青は平坦性が良好な区間、緑は軽微な凹凸がみられる区間、黄・赤は凹凸が大きい区間を示しており、路面の状態を地図上で直感的に把握でき、区間ごとの劣化状況や変化を時系列で確認できます。

IRIと走行映像を連動表示するMiruroadの路面管理画面

地図上で表示したIRIの色分け区間を選択することで、該当地点の走行映像を5m間隔で即座に確認可能。日常走行データを活用し、現地確認の頻度を抑えた効率的な道路点検・管理を支援します。

走行画像拡大機能による路面変状の目視確認

地図やタイムラインから選択した走行画像を拡大表示することで、路面のでこぼこやポットホールなどの詳細な状態を確認可能です。数値データだけでは判断が難しい局所的な損傷についても、映像による目視確認を通じて、適切な対応判断を支援します。

今後の展開

エコモットは、Miruroadの社会実装を全国の自治体・道路管理者へ広げていくとともに、エッジAIによる画像解析アルゴリズムのさらなる高度化を進めます。蓄積される実走行データを活かし、ひび割れ率・ポットホール検知の精度向上、外部プラットフォームとのデータ連携などを通じて、点検データを中心に道路管理業務全体を効率化するデータ活用基盤の構築を目指します。
創業より培ってきたIoT・センサー技術と運用ノウハウを軸に、地域インフラの維持管理を支える取り組みを継続してまいります。

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