INFORMATIONお知らせ

2022.04.21

北海道大学発ベンチャーのTIL社と資本業務提携 シナジー創出の実現性を高め、社会貢献度の高いサービス開発を

当社は、以下のとおり、ティ・アイ・エル株式会社(以下、「TIL」)へ出資し、資本業務提携契約を締結致しましたので、お知らせいたします。


1. 資本業務提携の目的について

当社はこれまでのノウハウやPoC実績を踏まえ、IoT→ビックデータ→AI構築→AI/IoTソリューションというプロセスモデルでビジネスを捉えAI構築部門とAI活用部門を組織していましたが、ビックデータ収集に要する時間やAI構築特有の成果の不透明さから先進的なAI/IoTソリューションの導入をためらうお客様と多くかかわってきました。
本提携により、ビックデータ→AI構築のプロセスを外部化し、AIに強いIoT→AI/IoTソリューションというビジネスに集中することで、本業である「IoTインテグレーション事業」のさらなる強化を目指していく所存でおります。
TILは北海道大学発ベンチャーとして2017年に設立した企業です。IoT・AIを用いたソリューション研究・開発等を行っており、代表的なサービスに「RECORiS」があり、また、当社と関係の深いAI監視による全自動ロードヒーティング技術開発の研究も行っております。
当社は、多くの大学ベンチャーを生み出してきた北海道大学と地域の活性化のために度々情報交換等を行ってまいりました。そこで、今回北大発ベンチャーの中でも、当社事業と関係の深いTILと提携することにより、互いの技術発展及び事業拡大に寄与するものと考え、代表の藤浪氏、共同創業者の川村教授との間で本件合意に至りました。
当社からは、金銭出資に加えてAI構築部門であるデータアナリティクス部のAI人材3名が(うち1名が役員として)出向いたします。出資関係だけではなく人的資本においてもつながりを作り、より強固な提携とすることで、技術ノウハウの共有及び発展といった明確なシナジー獲得、さらには当社の創業来のビジネスである融雪システム遠隔監視ソリューション「ゆりもっと」の強みをより強固にすることを企図しております。TILにおいても、金銭的支援のみならず、国土交通省B-DASH事業※などに参画した実践的なAI構築人材の活用および事業としての技術・運営ノウハウ獲得につながると見込んでおります。
※ 国土交通省の令和元年度(平成31年度)下水道革新的技術実証事業(B-DASH プロジェクト)「ICT技術(クラウドAIシステム)を用いた汚水マンホールポンプのスマートオペレーション」の実証事業

2. 市場の動向

新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻の影響により世界情勢が混迷を極めている中、AI/IoT関連の市場規模はそれとは関係なく着実に成長を続けています。IDC Japanが2022年3月16日に発表した全世界のAI市場についての予測(IDC Worldwide Semiannual Artificial Intelligence Tracker)によると、全世界のAI市場は、2023年には5000億ドルを突破し、今後5年間で最も急速な支出増加が見込まれるカテゴリはAIサービスで年間平均成長率(CAGR)は22%、AIハードウェアのCAGRは20.5%と予測しています。
当社において、AI活用部門である製品開発部は、上記AIサービスとAIハードウェアに属しております。当該部門に集中することは、AIに強いIoT→AI/IoTソリューションというビジネスの強化につながり、この市場でのポジションを確保し、業績の改善・向上が見込めると考えております。
この度の資本業務提携により、当社の強みであるAI/IoTデバイス技術及び事業運営ノウハウと、TILのAI解析技術及び大学ベンチャーとしての研究力をかけ合わせ、より社会貢献度の高いサービスを展開して参ります。
※ 出資額は非公表です。本件による今期業績影響につきましては軽微です


■ティ・アイ・エル株式会社について

所在地 : 〒102-0073 東京都千代田区九段北1-12-4 徳海屋ビル 6階
(北海道テクノロジーセンター:北海道札幌市北区北21条西12-2 北大ビジネススプリング204)
代表 : 藤浪 慧
設立 : 2017年9月
事業内容: IoT・AIを用いたソリューション研究・企画・開発
URL : https://tilab.jp/


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